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「俺は、男だ!クソ野郎」

第6章 何で俺…女装してんの。







―――………。



そして、中に入る。





うひゃあ…。

俺、初めてベンツ乗ったよ。



何で、こんな高級車…あぁそっか。

生徒会は、全員金持ちでしたね。



嫌みかっての。



庶民で平凡な俺は、

二度とこういうことは味わえないだろう。


なんて、車内を見ていたら




「本当、可愛いね。同じ男だとは思えないよ」



翼先輩そう言って

隣でにやにやしていた。



「それ文句だろ」



はぁ、とため息を溢す。







「褒めてるんだよ!あーでも、誰にも見せたくないな。ねぇ、見せないでよ」



「お前がこんなことさせたんだろが」



なんて、バカなことを言いやがるんだ。



そんなこと言うくらいなら

俺にこんな恥ずかしい格好させないでほしい。




すると、翼先輩は

『姫!』と言ってぎゅっと

俺の両手を掴む。












「いっそのこと…このまま結婚式あげちゃおっか」



「黙れ。」


俺を変態にさせる気か。


女装趣味とか勘違いされたら、

大変だ。





「もう、姫。そんな冷たく突っ込まないでよ」


「うるせ、放せよ」


俺は、翼先輩の手を払って

窓の方を向く。







早く、終わらないかな…。











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