「俺は、男だ!クソ野郎」
第8章 ドキドキが止まらない。
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………。
チュンチュン――。
小鳥が鳴く声。
そして、カーテンの隙間から射し込む光。
「うーん…」
欠伸をしながら目を覚ます。
「…ん?」
まだ半分しか開いていない目から
怪しげに、にこ~っとしている大悟の姿が見えた。
…何で、俺の部屋に大悟がいるんだ?
またなんかの悪い夢を見ているのだと思い、
再び目を閉じて眠った。
だが。
「岬、寝ぼけてないで起きろ」
ガシッと体を揺すられて、
はっきり声が聞こえたため
俺は、一気に目を覚ました。
どうやら、現実(本物)のようだ。