「俺は、男だ!クソ野郎」
第8章 ドキドキが止まらない。
な、なんだ…
別に俺は、悪くないぞ。
そ、そうだよな?
悪くないよ……な?
何かちょっと怖くなってきた。
不安と焦りで俺の体は徐々に強ばっていく。
「なるほどな。やっぱりそういうことか」
大悟の声は、あまりにも低くて
俺自身、少しビクッとなった。
ちょっと…というか
かなり不機嫌、うん。
嘘ついたこと…やっぱ、怒ってるよな。
これはどう見ても。
でも、それも覚悟でちゃんと話した俺偉くね!?
などと、可哀想なことに自分を褒めている時だった。
「…チッ、許せないな」
大悟は舌打ちをし、小さい声で言った。
ちょ、大悟さん。
完全に聞こえておりますよ。
「ご、ごめんな…その、」
これ以上、怒らせてたら
ダメだ。やばい。死ぬ俺。生きたい。
絶対、負ける。
そんなの嫌なので速攻で謝る選択肢を選んだ。