「俺は、男だ!クソ野郎」
第8章 ドキドキが止まらない。
何おかしいこと言ってんだと
俺は、顔を引きつらせた。
「で、話は逸れたがまだ解決してないことあるよね?」
にっこりと俺から離れ、
早く言えと言わんばかりに腕を組む大悟。
きたよ、また嵐が。
「で、でも関係ないって言わせたの大悟にも非はあるんだからな。だって、ここ噛んだし」
俺は、首の方を指差し
話をどうにかして引き戻す。
あれは、痛かった。
「話変えるの上手いね」
「うっ」
気づかれてたのかよ。
汗が垂れる。
「でも答えてあげる。岬が答えたあとにね」
絶対、俺に言わす気の大悟。
どうも隠し事は無理みたいだ。
「…わかった。もう正直に話すからそんな睨むなって」
俺は、折れて
昼休み俺が戻るのが遅かったことと、香水の匂いのこと
それからホストクラブに行ったことなど
全てを話した。
あの時、隠し事はしてないって嘘をついたのは、
謝る。
確かに嘘をつくのは、
基本的には悪いことだが
場合によっては、
本当のことを言うよりも 、
嘘を言ったほうがスムーズに行くことがある。
そう、あれだ。
嘘も方便。
嘘をつくことは悪いことだが、
時と場合によっては必要なこともあるということ!
俺は、別に悪くない!
ちゃんと、言い終えた後
大悟の顔を伺うと非常に険しく曇っていた。