「俺は、男だ!クソ野郎」
第9章 うん。はい断る
あれから、数ヶ月が経った。
もう6月の後半に差し掛かっている時期。
ということは…つまり。
ある行事が近づいているのだ。
あれだよ、あれ。
学園祭が。←
あ、でもまだ俺たちクラスは
何をやるか何も決まっていない。
一応言っとくけど、別に俺は大人なので
子供みたいに
ワクワク楽しみにしているわけじゃないぞ。
断じて。
ほらほら考えてみろ。
ましては、男子校の学園祭だぜ?
この俺が燃えるわけないだろ。
はっ、なんだよ!?
…べ、別に女の子が来るのを
楽しみだとか思ったりしてねぇし。
ば、ばっかじゃねぇの…。
な、なーんてね。
はい、嘘です。
冗談です。
正直に言います。
実際はこれが本音(狙い)ですよ。
だから、内緒ということにしといてください。
てか、忘れて。
そして俺は
今誰に対してそれを言ってんだ。
馬鹿馬鹿しい話だな。
はぁ…あくまで
学園祭の目的は女の子だ。
そう、燃える動機は女の子。
この作品を読んでいる君。
と、いろいろ頭の中で
意味のわからない馬鹿な妄想している時だった。
「みっさきちゃ~ん!!!おっはよーー!」
朝からうざいくらいテンションの高い
歩くスピーカーが現れた。