「俺は、男だ!クソ野郎」
第10章 …こんなの俺らしくない
俺は当時10歳の小学5年生だった。
何でもこなせて、
クラスでは人気者の存在。
いつものように友達と遊んで
帰ってきたそんなある日。
母さんがやけに長い電話をしていて、
話の内容はわからないけど
とにかく笑っていたから盛り上がってるっぽい。
俺はそんな母さんを不思議そうに見て横を通ると
丁度電話が終わったみたいで超ご満悦だった。
「どうしたの?そんな笑顔で」
「あ、久しぶりに杉本さんから連絡あったのよ!今度、子どものお遊戯会見に来ないかって」
「子どものお遊戯会…?」
「そうよ。淳はまだ会ったことないわよね。杉本さんの子どもの岬ちゃんの初めてのお遊戯会があるらしいから一緒に見に行くわよ」
「面倒くさ」
「いいわね?絶対よ」
「はーい」
拒否権なしね。
ここから少し遠い親戚のところに行くみたい。
忙しいから会う機会がなかったから久しぶりみたいだ。
これが俺の運命をかえるきっかけだった。