「俺は、男だ!クソ野郎」
第3章 マジ、席替えしたい…
そうして、
――… ガラッ。
大悟が先頭に教室に入っていった。
うっ…
なんか視線が痛いんだが
気のせいだよな?
《何、あのイケメンの後ろにいる可愛い生き物…///》
《小さいし…なんか、シャツぶかぶかしてねぇ?》
《あ、あの子、さっき見た可愛い子だ…》
色んな所から、ヒソヒソとなにやら会話が聞こえてくるが
全く何を言ってるかわからない。
「チッ。作戦失敗か…」
大悟が舌打ちをしながら
苛立っている声が聞こえてきた。
「…作戦?」
一体、なんのだ?
「…んでもねぇよ」
「?」
変な大悟。
そのあと席順を確認して
指定の席に座った。
「あれ…?なんだ。大悟と隣同士じゃん」
座ったら、隣に大悟も座っていた。
「あ、本当だな」
大悟もそれに気づいたのか、なにやら
嬉しそうに笑った。