「俺は、男だ!クソ野郎」
第3章 マジ、席替えしたい…
…だが、寝るには
心地の良い場所ではなかった。
「え~!岬ちゃん、こんなところで眠ったら襲われちゃうよ~(俺に♪)」
「それだけは、同感。危険だ。それより、お前の寝顔は、俺だけのものなんだよ」
「はっ?俺のものですぅ~!野獣は、見ないでください~」
「テメェ、吊るすぞ。それ以上岬に近づくな」
「近づくなってそんなの無理だし~、あっ岬ちゃん。早く起きないと王子の熱いキッスで目を覚まして…オエッ!」
本日、二回目の悲痛の声が聞こえてきた。
…うるさい。
なんで、静かに寝かせてくれないんだ。
新手のいじめかよ。
「隙あり。……チュッ」
リップ音が近くで聞こえたと思いきや
俺の頬に何やら違和感。
バッと飛び起きる。
気づいた時には、もう遅かった。
満足そうに、満面の笑みで笑ってる金太郎。
「起きなかった岬ちゃんが悪いんだからね?」
ごちそうさま☆とか付け加えてた。
最悪…。
俺は、シャツの袖で頬をごしごし拭く。
すると、強烈な黒いオーラが俺達を囲いこむ。
「…許さねぇ。お前死ねェェえ!!」
大悟の怒鳴る声が教室中に鳴り響いた。
good-bye金太郎。
俺は、心の中でそう悟った。