「俺は、男だ!クソ野郎」
第4章 調子乗んなっ!
「あ、大悟。俺ちょっと職員室行ってくるから、教室で待ってて」
手にぎゅっとプリントを持ち
そう言った。
「岬、待て。一人は危険だ。俺も一緒に行く」
後ろの方で、聞いていた金太郎が『あー俺も~♪一緒に』とか言ってるけど無視。
「これくらい大丈夫だし!子ども扱いすんな!じゃ、すぐ戻るから」
俺は、そうひとこと言って
大悟の話を聞かず、そのまま
もうダッシュで教室を飛び出した。
俺が頼まれたことだし、
大悟に迷惑かけれねぇしな…。
俺は、呑気にそんなことを
考えていた。
「やべぇ…。すぐ追いかけないと」
俺が教室を飛び出したあと、
心配し、焦った大悟は、
急ぎで自分の鞄と俺の鞄、合わせて
2つ持って、あとから俺を追っていた。
金太郎は、無視されたことに
ショックをうけ、トボトボと
家に帰った。
俺は、このあと
大悟と一緒に職員室へ行けばよかったと
後悔するとは、知らずに
ひたすら走っていた。
まさか、あんなことが
起きるなんて――――…………。