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ひまわりのキミ。

第1章 ひまわりのキミ。1

そ、それって相合傘っ…!?

私とてっちゃんが…!?


「ムリムリムリ…!!」

「……俺のこと嫌いなん?」


嫌いな訳…!!

むしろ好きだよ!大好き!!

…なんて言えないから。

心の中でそう叫ぶ。


「良いじゃない、入れてもらえば」

「さきちゃんっ…」

「ただしっ!夏子を絶対に雨で濡らさない自信があるならね」


さきちゃんはそう言ってちゃっかり、私のほっぺをつまんでぷにぷに、ぷにぷに…。


「やーめーてー…」

「夏子のほっぺ好きだわ~♪分かったの!?朝日奈さん」

「んなの、当たり前だろ」

「えぇっ…!?」


なに勝手に2人で話進めてんの…!

私がてっちゃんと並んだら、ゴミと宝石だよ!?

相合傘なんてしたら、てっちゃんが腐っちゃう…。


「わーーお。朝日奈ってば男らし~い」

「まあな」


そう言って2人で笑ってる。

ちょっと待って!

私だけ、話についてけ無いんだけどっ…!


「じゃあ、夏子。再テスト終わるまで玄関で待ってるから」

「え…本当にいいの?」

「うん。…それに、お前に話したいことあるし…さ?」

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