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子犬と俺の物語

第15章 帰り

和はずっと俺に抱きついている。

雅紀「和、ちょっと離れて…」

和也「やだ。」

玄関の床に倒れてるんだよ…?

和也「離れない…離れたらまた雅紀はどっかに行っちゃう…」

雅紀「和…」

ギュッと強く俺に抱きついている和…

雅紀「ごめんなさい…急にいなくなって…」

和也「本当だよ…バカ…」

雅紀「和…こっち見て…」

和はゆっくり顔を上げた。

まだ目には涙が溜まっている…

雅紀「いきなり家を出てごめんなさい…許してくれないと思うけど…俺…和と一緒にいたい…」

和也「雅紀…」

雅紀「また…一緒にいてくれますか…」

和也「俺が一緒にいたい…雅紀と…」

雅紀「ありがとう…」

俺が笑うと和も笑ってくれた…

そして唇を重ねてくれた…

和也「雅紀〜…」

頬を舐める和…

雅紀「ひゃぁ…和…」

和也「ずっと一緒だよ…雅紀…」

雅紀「うん…」

俺はニコッ…と笑った…

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