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子犬と俺の物語

第15章 帰り

和也「やっと見られた…」

雅紀「へっ…?」

和也「雅紀の笑顔…やっと見られた…」

和は安心したかのように言う…

和也「あの日以来…雅紀の笑顔を見られなかった…でも見れなくなったのは俺のせいだから…ずっと悲しかった…」

雅紀「和…」

和也「智の所にいて大好きなゲームも大好きな魚肉ソーセージも手につけられなかった…それくらい…雅紀に捨てられたのが…悲しくて…」

和の目からまた涙が流れ始めた…

俺は和の涙を指ですくった…

雅紀「泣かないで…ねっ…?」

和也「雅紀〜…」

和はまたギュッと俺を抱きしめる…

和也「このままでも…いい?」

雅紀「うん…」

俺はそのまま和が気が済むまで抱きしめられていた…

和は優しく抱きしめてくれる…

俺も離れたくなくて…

和の背中に手を回していた…

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