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子犬と俺の物語

第19章 将来

外は真っ暗。

俺は周りに気をつけながら急いで家に帰る。

和…もしかしてもう寝てるかな…

バイトの時間でもこんなに遅くないし…

お腹すいてるかもしれないし…

雅紀「あれ…」

アパートの入り口の近くを見ると人がしゃがんで下を向いている…

その人は顔を上げて見た。

雅紀「和…」

和也「雅紀…‼︎」

和は走って俺に抱きついた。

雅紀「うわぁ…!」

和也「よかった…帰ってきた…また捨てられたかと思った…」

雅紀「ごめんね…病院に行ってて…」

和也「病院…?」

雅紀「うん…父ちゃんが入院したからそれで…」

和也「そうなんだ…大丈夫なの?」

雅紀「うん…思ったより元気だったから…」

和也「よかった…」

雅紀「じゃあ、帰ろっか?」

和也「うん…」

俺たちは手をつないでアパートに帰ることにした。

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