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子犬と俺の物語

第8章 怖いもの

和也「雷…嫌いなの…?」

雅紀は小さく頷いた。

ピカッ…‼︎ゴローンッ‼︎

雅紀「やぁ…!怖い…いゃ…」

雅紀の体が震えてる…

雅紀「ヒック…ヒック…」

俺は雅紀を抱きしめた。

和也「怖くないよ…雅紀…俺がいるから…」

雅紀はギュッと俺に抱きついた。

ピカッ…‼︎ゴローンッ‼︎

雅紀「…‼︎ 和…!」

雅紀の体が震えてる…

和也「怖くない…怖くない…」

雅紀「ヒック…ヒック…」

雅紀…雷が嫌いだったんだ…

雅紀「怖い…音が…」

和也「音が嫌なの…?」

俺は雅紀の耳を塞いだ。

和也「大丈夫…俺がこうしてあげるから安心して?」

雅紀の目からは涙が出ていた。

相当怖いんだね…

俺は雅紀の涙を舐めた。

雅紀「ひゃ…和…」

雅紀はビックリしたのか声を出した。

空が光る度、雅紀の体は震える。

次第に雷の音が聞こえなくなった。

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