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子犬と俺の物語

第9章 熱い

雅紀「あっ…」

俺は体が跳ねてしまった。

さっきのが怖かったんだと思う…

雅紀「ご…めん…」

和也「何か怖いことでもあったの…?」

和の悲しそうな目…

彼女にちょっとやられただけでこんな…

経験がないわけじゃないのに…

すると和はギュッと抱きしめてくれた。

和也「喋らなくていいよ?でもよかった…雅紀が帰ってきてくれたから…いつもより遅いから…」

雅紀「ごめんね…」

和也「雅紀、立てる?」

和は俺から離れた。

雅紀「それが…腰…抜けた…」

安心したのか腰が抜けてしまった。

和也「ほいっ。」

すると和は俺を抱きかかえ居間まで連れていった。

雅紀「えっ、和…!重いから…!」

しかも和は子犬なのに…

和也「大丈夫だよ?雅紀軽いね?なんでこんなに軽いの?智より軽いよ。」

よくわからないけど…

和はゆっくり俺を下ろしてくれた。

雅紀「ありがとう…和…」

和は俺の頭を撫でた。

和也「雅紀帰ってこなくて心配したの…」

雅紀「ごめんね…ちょっと…彼女を振ってきたの…」

和也「彼女…?」

和はキョトンとした。

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