
甘く染めて
第9章 №8
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なんだろう、この感触は…。
唇に変な感触を感じる。
なんか…やわらかい物が触れる感じ。
なんだこれ、肉か?こんにゃくとか?
はむはむと噛んでみると、やっぱりやわらかい。
わかった!これは肉だああ!
「…んん?!」
パチッと目を覚ますと先生がチュッチュ、チュッチュとキスをしていた。
「あーやっと目覚めた。お前、何か途中から俺の口噛んできたんだけど」
へっと笑う先生。
「先生、体調は…どうなの?」
「んーだいぶ良くなった」
「何なのこの状況」
「…さあ?」
私、先生の上に乗ってるんだけど?!
慌てて降りようとすると、ぎゅうっと先生が抱きしめてきた。
