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シュールな関係

第7章  王子の約束と親の気持ち

頭が真っ白になる


一之瀬さんが

山の手グループの御曹司?


今度は会長とお母様

わたしと一之瀬さんが座る。



冷めきった紅茶を入れ替え

再び緊張の間に戻る。


そしてお母様がさっきと

違って真剣に語り出した。


「奈緒さん 

失礼なことをしたかも

しれないけれど

親として子供の将来の問題は

大切なの


いずれ雅也は山の手グループ

の跡取りとして考えてますし


この業界 どんなことで

足を引っ張られるか

分からないの


価値観や考え方 

つり合いを考えるのも

大切な事なのよ

わかっていただけるかしら?」



な・・・なんてことだ


話が大きすぎてよく見えない…


どーいうこと?・・・



混乱する



くらくら目眩がする








ようやくわたしのあたまの中で

点と点が繋がった。


一之瀬さんはいずれ会長の

後継者になる人だ




わたしはなんて愚かなの。







考えるレベルが


違い過きたじゃない―――





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