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シュールな関係

第7章  王子の約束と親の気持ち

「雅也さん 

この話はなかったことに

してもらえませんか?


わたしとではきっと幸せには

なれません


借金があって家庭環境も

良くないわたしと華やかな

世界のいるあなとでは

価値観の違いも必ず出ると思う


それにご両親が選んだ方なら

間違いないです


あなたの幸せを考えて

選ばれた方なら

わたしより幸せになると思う



だから


その方と幸せになって下さい


あなたは大切な人だから

わたしとの愛だけ

じゃダメなのよ・・・




わたしは



わたしは――――





辛いけれど



あなたの為に別れます」



わぁ~~  凄いっ


わたしってアカデミー主演女優


になりきっている・・・



「はあ!?」 


何故か目の前の一之瀬さんの

顔がとっても不思議顔に

見える。



あれ?

どうしてそんな顔するの?



わたし何か変なこと言ってるの

かしら?




「奈緒・・・

おまえ何言ってるか

分かって言ってるのか!?」



呆れを通り越して怒りで

声が大きくなっている。





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