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シュールな関係

第8章 金の切れ目は縁の切れ目

「よし始めるぞ

オマエから質問させやる」


何故か主導権は大和にありで

彼ペースで始まった。



じゃ・・・素朴な質問から

聞いてみるか。


「大和の毎月の小遣いって

いくらなの?」


「30万ぐらい?

カード使ったらもっといくな!」

えっ~~~!?

今の学生ってこんな金持ちなの?

わたしの10倍じゃない!!


「それじゃ――――」


「一問一答だからオシマイ

これ以上の質問は次にしろ」


「じゃ 一杯目に乾杯」


乾杯のように手を軽く上げる。



アルコール度が高いのにも

かかわらずマイルドな甘味が

飲みやすく一口で一気に飲み干す



「じゃ 次は俺が聞くぞ

奈緒はどうしてそんなにお金が

欲しいんだ?」


そりゃそうよね

執着してるように見えるよね



「借金返済のため」


「よし二杯目に乾杯」



空になったショットクラスを

大和が注いでいく・・・



「大和が言われて嫌なことは?」


「『おまえは愛人の子だ』って

言わるとキレそうになるな」



大和って愛人の子か…。

なんか以外

そんな過去持ってるんだ・・・


それなりに苦労したんだろうな




「三杯目に乾杯」





今度はわたしが並々と

ショットグラスに注ぐ・・・


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