
シュールな関係
第10章 裏切りの代償って?
胡坐をかいて座る一之瀬さんの
向かい側に正座をしながら
硬直しているわたし・・・
ぷうーっと
上に煙を吐く音だけが響き
気まずさと罪悪感が高まる。
一緒の空間にいることにすら
恐怖で心臓が破裂しそうになる。
「お前には
お仕置きが必要だな・・・
歯を食いしばって目を瞑れ!!」
えっ―――!!
いきなり殴られる!?
「ま・・・待ってください!!
わたしだけが悪いですか?
一之瀬さんもズルイですよ!!
家のことや山の手グループのこと
全然話してくれないから
話にズレが出たんですよ!!
何がお母様と簡単に会うだけよ
お父様まで出してきて!!」
「俺に刃向うとはおまえも
度胸があるじゃないか」
鋭くとがった眼差しが
突き刺さる・・・
「お父様が会長なんて
聞いてません!!」
言いたいことは言ったから
さぁ
一発殴られよう・・・
