
シュールな関係
第10章 裏切りの代償って?
「その前に…聞かせてください
・・・・あれから
どうなりましたか?」
「ほぉ~
多少は罪悪感の
自覚はあるようだなぁ」
鬼の声を聴きながら
恐怖と同様に後ろめたさも感じ
恐る恐る尋ねグッと目を閉じた。
もしかしてわたしのことを
責められて
お見合いの話が進められたとか?
それともさらにヒートアップ
して大ゲンカになったとか?
も・・・もしかして
わたしが邪魔だから
発展途上国の海外支社に
飛ばす話が出ているとか!?
そうなったら晴人はわたしは
どうなるの?
秘書室から海外支店に一人
行くって噂が出ていたの
を思いだす。
自分で尋ねておきながら
結果をきくもの怖い・・・
耳も塞いでしまいたい気分だ。
「もし俺が山の手グループの
跡取りって言ったらどうした?
おまえは断っただろ?」
「当たり前です
それなりに身分をわきまえて
いますので」
「だろ?
会社でも内密だから
お前にも言わなかったんだ」
さすが言わなくて正解
・・・・・な訳ないでしょ!
今話すなら
前もって言えつーの!
