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シュールな関係

第10章 裏切りの代償って?

一之瀬さんの

玉の輿なら飛びつく子も

多いかもしれないけど-----


わたしには無理だなぁ~





「あれからどうなったか

本当に聞く気あるか?」



目を瞑ったまたコクリと頷く.




煙草の香りが

微かに鼻をかすめたと思うと



唇に


チュッとリップ音がして



柔らかいものが触れた・・・





「ん――――っ!!」


テーブル越しに一之瀬さんが

身体を乗り出して

わたしの唇に触れている―――。



反射的に目を開けると

一之瀬さんの顔が目の前に

ある!!


「わわわわわぁ~~~~っ!!」


キッ・・・キスしてる!?




反り返るように後ろの壁に

倒れ込むわたし・・・




「失礼します」

ガラガラと障子が開いて

店主が鰻のお重と

汁物をお盆にいれて持ってきた。




「一之瀬様ごゆっくり」


頭を下げる店主にすら

ボー然として固まってしまい

動けないわたし・・・




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