シュールな関係
第11章 複雑なる交差点
「これはサービスです
良かったら是非飲んで行って
下さい」
出されたのはグラスに映える
綺麗に泡立つ紅色の
カシスソーダー
「『あなたは魅力的』って意味が
あるんですよ」そう笑みを
浮かべながら出してくれる。
せっかく入れてくれたので
わたしもカウンターに座り
一杯頂くことにした。
カシスの甘酸っぱさとシュワ―と
したソーダーが口の中で
爽やかに弾ける
「美味しい・・・」
素直な言葉が口からこぼれ落ち
わたしも自然に微笑みながら
マスターにお礼を述べる。
同じカウンターに座っている
男がわたしのことを
見つめながらクスッと笑い
目を細める。
さっきからずっと横の人に
見られてるような
気がするんだけど・・・
なんだかその視線をヒシヒシと
感してとっても気まずいわたし。
「もしかして・・・
君が奈緒ちゃんかな?」
その男がわたしに柔らかな
笑顔を投げかけて話しかけて
きた。
「あの・・・どなたですか?」
3席奥のカウンターに座りながら
バーボンを飲む男
ショートの黒髪に前髪をツンと
立たせ、奥二重の目がグリっと
した爽やかな男。
良かったら是非飲んで行って
下さい」
出されたのはグラスに映える
綺麗に泡立つ紅色の
カシスソーダー
「『あなたは魅力的』って意味が
あるんですよ」そう笑みを
浮かべながら出してくれる。
せっかく入れてくれたので
わたしもカウンターに座り
一杯頂くことにした。
カシスの甘酸っぱさとシュワ―と
したソーダーが口の中で
爽やかに弾ける
「美味しい・・・」
素直な言葉が口からこぼれ落ち
わたしも自然に微笑みながら
マスターにお礼を述べる。
同じカウンターに座っている
男がわたしのことを
見つめながらクスッと笑い
目を細める。
さっきからずっと横の人に
見られてるような
気がするんだけど・・・
なんだかその視線をヒシヒシと
感してとっても気まずいわたし。
「もしかして・・・
君が奈緒ちゃんかな?」
その男がわたしに柔らかな
笑顔を投げかけて話しかけて
きた。
「あの・・・どなたですか?」
3席奥のカウンターに座りながら
バーボンを飲む男
ショートの黒髪に前髪をツンと
立たせ、奥二重の目がグリっと
した爽やかな男。