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シュールな関係

第11章 複雑なる交差点




全く見覚えも記憶もない


初対面・・・だよね!?



記憶をたどるが全くない。



「はじめまして 奈緒ちゃん

俺 一磨って言います」



屈託のない笑顔でわたしに

ニコッと笑う男



かずま・・・かずま・・

かずまぁ?


聞き覚えがあるじゃないの!!



「もしかして・・・あなた

大和の友達の一磨!?」



「ビンゴ! 俺が一磨


前から奈緒ちゃんに一度

会いたかったんだよ


この前は絵文字付の

なりすましメールありがとう


おかげでちゃんと大和迎えに

来たから」


初めて会った時の大和と同様

わたしを楽しむかのように

そして物色するかのように

奈緒ちゃんと呼ぶ男




あなたね 

大和と一緒に賭けをしてた

一磨って子は・・・。




見た目は違うけれど

確かに大和と雰囲気は

似ているところがあるわ。



類は友を呼ぶ・・・
 


昔の人は良い言葉を作るものね

…と一人で感心するわたし。




「あの時は迷惑かけたわね


でももう二度とあなた達と

関わる事ないからご安心を!」



そう言い払い 飲みかけの

グラスを置いて立ち去ろうと

すると、一磨が立ち上がり

わたしの腕を掴んだ。


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