シュールな関係
第13章 これって運命?それとも悪夢?
わたしの不機嫌を気に
することもなくいたずらっ子が
ターゲットを見つけみたいな
ワクワクした顔をする。
言いたいことは沢山あるけれど
この場だけに言えない・・・
肉に八つ当たりをしながら
グサッと力を込めて突き刺し
ながら口に入れ飲み込む。
本当は美味しい筈なのに
この最上階から見える景色も
最高なのにーーーー。
大好きなフカヒレスープも
北京ダックも大和のせいで
味覚障害が起こってしまったのか
味がよく分からない。
「自分で食べれるわよ!!
大和の方こそ食べさせてあげましょうか?」
ムッと睨み返しながら答える。
「じゃ その北京ダック俺に
食べさせろよ」
「!!!」
マジで食べさせろだとぉ!?
睨んだわたしを気にもせずに
ワザと口を開けて…
大和めっ!
この状況を楽しんでるわね~~
「ほら 早く食わせろって
お名前口だけか?」
うるさい口を黙らすために
自分の北京ダックと大和のを
まとめて口の中にねじ込んだ
暫く黙ってて!!
わたしは一体ここで何している
んだろう?
大和の餌やりに来た気分よっ!