シュールな関係
第14章 真実と嘘は紙一重
「おい 一磨!
おまえが 奈緒ちゃんとか
気安く呼ぶな!」
いや いや
大和の方が呼び捨てでーーー
気安すぎるのはあなたでしょ!?
「じゃ・・・奈緒さんか?」
「ブッ こいつがそんな柄じゃ
ないだろ?」
「奈緒姉?」
「姉っていうほどこいつ色気も
ない!」
何だか二人の会話を聞いてると
ムカムカするんだけど~
「何わたしネタで二人漫才
みたいなことするのよっ!!」
「んじゃ 決まらないし
さっきと一緒で
奈緒ちゃんでいいよね!?」
爽やかに笑う顔からはこの前の
様な嫌味な全く感じはしない。
「大和 奈緒ちゃんのお酒を
何か頼んで来てあげたら?」
「よし俺が何か作ってやるよ」
マスターに頼んでカウンターに
入り何やらお酒を選び出す。
「俺さーーー
大和が奈緒ちゃんのことマジで
気に入ってるって思わなかった
からホントごめんな」
チラリと大和の様子を伺いながら
小声で一磨が話し出す。
「マジって?」
「あれ 大和から何も告白
されてないの?」
「セフレの告白 家の告白?」
首をかしげるわたし。
「ぶぶっ おもしれ~
大和って意外と奥手か?
アイツ奈緒ちゃんのこと好きだよ
それに二人とも『運命の再会』を
し熱いキスをしたんだろ?」
またそんなシークレットネタを
知ってるのね!