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シュールな関係

第14章 真実と嘘は紙一重




「あなた達って------

男のクセにベラベラ話して

仲良すぎじゃない?

二人で一緒に暮らしてるんじゃ

ないの?」



「仲いいけどさ~

さすがに俺もあのワガママには

振りまわれたくないからな」



「一磨君も同じくらい悪いキャラ

持ってるよ」


言うつもりがなかったが思わず

口からポロリとこぼれる。



「奈緒ちゃんその口調 

冷たいなぁ~ 



ねぇねぇ それより二人は付き

合うの?」


「おい一磨! なんか変な事 

奈緒に吹き込んだりしてない

だろうな」



わたしと一磨の間に割り込んで

お酒を持って来た。



「この前のコトをちょっと話して

ただけだよね 奈緒ちゃん!」


一磨くんあなた・・・

何かこの状況を楽しんでるよね?

さすが大和の友達だわ。



「これブラッディマリィ 

俺が作ったんだから残すなよ」


大和から差し出されたお酒は

グラスにレモンを挟み、見た目は

トマトジュース!?


「――――――――」

口をつけないわたし。



「おい 何だその不信感満載の

顔は・・・?



何で飲まねえんだよ」


『残すなよ』って言ったけど



わたしーーーーー

しっかり作るとこ見てたのよ!!



お酒にタバスコや塩コショウ

入れてたでしょ!!



これってワザとよね!?

嫌がらせよね!?


これって何かの罰ゲーム?


わたし今日は何もしてないわよ!

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