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父が山本を俺の側近にした

気持ちがよく分かる。



将来、俺の右腕になる人材。





山本は複数の外国語を操り

スキルの高さ・マルチな才能に

加えて決断力・精神的に強く

プレッシャーにも強い



そして山本の存在が今後、

この組織の上で不可欠な人物に

なることは言うまでもない。




コイツは俺をいつも裏で完璧に

サポートをしてくれる。



これからも、そして

今も山本に任せてれば心配が

ないのは分かっている。




すぐ感情的になる俺とは違い

山本は偏見なく物事を見て

どんな時も慌てず冷静に処理が

出来る男





だがーーーー





今の俺は山本みたいに

冷静沈着に待ってれるような

タイプじゃねぇ。



「黙って報告を待てとーーー



俺がそんな性格だとはお前も

思ってないだろ？



俺も中を探してみるよ」



「雅也さまならそうおっしゃると

思いましたよ


私も同行いたします」


かすかな笑みを浮かべ答える。






奈緒は何処にいるんだ？




一体どこを探そうか・・・




俺はエレベーターを押しながら

考える。