シュールな関係
第17章 入れない世界 前半
ラブっぷり?
んな訳ないでしょ!!
濡れた髪をドライヤ―で髪を
乾かせてもらい・・・
二度も着替えをしてもらって
その都度…裸をみられ・・・
記憶がないとは言え、寒い…と
添い寝をしてもらい…
それに…人工呼吸まで。
全て一之瀬さんに
してもらった事を考えると
もう…看病を通り越して
『 介護 』
そう・・・
介護の域に感じる赤恥!!
全身に広がる羞恥なのよっ!!
赤裸々にされた
わたしが知らない
恥ずかしい記憶ーーー
穴があれば…即入りたい~!!
そして…一部始終覚えている
一之瀬さんの記憶を埋め去りたい
だから『労力を使った』…って
言ってたのね
その通りだわーーーー
話を聞いて・・・撃沈。
私の反撃力はゼロ…
いや もうマイナス・・・
はぁ~
暫くはこのネタで
イジられても仕方ないかーーー
トホホ・・・
ベッドの奥深くに隠れるように
シーツを頭までかぶり
目を…閉じる。
「奈緒
胃が痛いなら…フォアグラの
リゾット作る予定だったけど
喰えないか?」
んん?
リゾット?
それもフォアグラ…って言った?
身体は正直でお腹がキュルルと
なる・・・
だって昨日は
何も食べてないんだもん。