テキストサイズ

シュールな関係

第18章 入れない世界 後半

なっ… 何をいいだすのっ!!



話が大きくなってない?


そんなんじゃ ないのよ

助けてもらっただけなのに…






「そういうことだから・・・


こいつにお前からの

ワインは要らないつーの…



世話掛けたな」



受け取ったワインを大和が

レオンに…返す…




そして…わたしの腕を引っ張り

歩きだし…怖い顔つきで…

わたしを見る。







「奈緒 ここでは褒め言葉が

飛び交いやすい場だ!


お前を見てどこかの金持ちの

令嬢と思って…愛想振りまいて

へつらい…利用しようと

近寄ってるんだぞ…?




そんなことも分からずに

調子に乗って自惚れてたら

赤っ恥書くぞ!!」




「そんな言い方しなくったって…」


つまづいて抱き付いたのは

悪いけど…


後はちゃんと

山本さんの教え通りに…したのよ





ど~せ 

わたしは一般庶民の普通の女よ


この世界のことは

なんにも分かんないわよ…!!


プクッと頬を膨らませる。



「拗ねんなって 

その顔…ますます…ブスになるぞ」



「拗ねてなんか…ないわよ

ブスはもとからだしーーー」



さっきは褒めてたと思ったら

今度は怒り出すし…



何か…無性に…ムカつくっ~



ストーリーメニュー

TOPTOPへ