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シュールな関係

第20章 現実の世界って…

ヒール片手に…

裸足で歩きながら…考える…



どうして一之瀬さんあんなに

怒ったんだろう…?



『大丈夫か…て俺に優しい声

かけてもらえると思った?』


ひぃぃ~!! ムカつく

あんな言い方しなくても!!!


誰も一之瀬さんに

助けなんで求めてないわよっ!



その前に…始めからわたしを

守れないのなら間際らしいこと

言うなつーの!!



『男誘ってたのか?』

誰も誘ってなんかいないわよっ!


それなのに怒鳴りつけて…!!




意味がわからないまま

頭の中で一之瀬さんの

怒った顔が…声が…リピートして

回っている…。




『待て 若菜!!』


それこそ最低じゃない? 



他の女の名前を呼んで…


わたしのコト好きだから守るって

言ったくせに…


ホラ吹き! 嘘つき! 詐欺師!


結局は若菜さんの

代理だったってことよね…?



今まで話してもくれなくて…

バカにしてるわよっ!!




他の人から聞かされるほ

どミジメなことないんだから…




あ~疲れた!! もう…ウンザリ


一之瀬さんとも終わり

大和とも終わり


今日で何もかも終わり!!



もう考えない!


何だが考えると…グルグルして…

どん底一直線になる。





///ファン ファン 

スモーク張りの黒い車が

近寄ってきて…窓が開く



「おい 

そこのヒール振り回して

歩いてる馬鹿女」

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