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シュールな関係

第20章 現実の世界って…


「ぷぷっ  あははっ」


やっぱりバカ大和だ。



過去のグルグルを

思い出してるのかしら?



3股されたのは大和でしょ…

…とは口に出して言えないが


その単細の胞の頭でいつも

笑かしてくれるわね。



「何が面白いんだよ?


お前は別だと思ってたのに…


その類の女…だったのかよ



ハァ・・・」


ため息を吐き出す。




「大和 

送ってくれたお礼に…


最後に…コーヒーご馳走するわ 


あがって行く?」




「よく誘えるな 

お前の家…電気付いてるだろ



男いてるだろ?




…それに最後にって・・・・


どういう意味だよ?」


停車した位置から…

わたしの部屋が見える。




わたしの肩を掴み顎に手を添え

目を逸らせないように…


今までに

見せない怖い顔をした大和が

食い入るように…見つめる




「一之瀬さんはただの先輩… 

わたしは…若菜さんの代理



それに大和はセフレじゃなくて

一日の過ちで・・・


一緒に暮らしているのは・・・

わたしの弟の晴人



3股なんてする訳ないでしょ


それほど暇じゃないの



そして…今日でーーー…

もう…みんなに振り回されるのは

オシマイにするの


だから…大和とも…

一之瀬さんとも…もう会わない」


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