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シュールな関係

第20章 現実の世界って…

「あっ 奈緒 


大切なもの忘れてるぞ… 」



車窓から体を乗り出すと…

わたしの手をギュッと強く引き




   チュッ



と唇に優しく…


キスを落とす・・・




「//大和…」



「俺はもうお前をセフレ扱い

してないの…分かってるよな?


お前が何と言おうと…

終わりになんかしねぇ


俺はお前が好きだ


運命の再会をしただろ?


柄にもなく俺は信じてるんだよ



奈緒は…俺の女だ!! 

覚えとけよっ」





わたしのおでこに

自分のおでこをコツンと当てると


「じゃぁ  

また 電話するからな…」

少し照れた表情でハンドルに

手を掛け…


大和がゆっくりと動き出すのを

ボーっとしながら見送る。




うわっ  鼓動が速い・・・







ストレートに言われて

・・・胸キュン現象!?




ドキドキしてるわたし…







背後に…


人の気配を感じて…


わたしが振り返るとーーーー



「奈緒さま 

お戻りなされるのを

お待ちしておりました」




暗い夜道…そこには…


スーパー秘書山本が立っている




「い…いつからそこに…」



顔がこわばる…わたし…。



「奈緒さまが


ホテルから飛び出されて

暫く…処理をすましてから


参りましたので…


かれこれ

2時間ぐらいでしょうか…」



ってことは


もしかして…聞かれた…?


今のキス…見られ…た!?


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