シュールな関係
第3章 表と裏の顔
大和の座っている目線まで
体を落として
ギュッと頬をつねった。
「いてぇ!!何しやがる?」
「暗くなられるの苦手なのよ
じゃ・・・
商談成立ということで 」
「けどな…お前それ恐喝だろ?」
なんだか不思議…
確かに金銭要求してるけど
始めにされた行為を考えると
罪悪感なってちっとも感じない。
「あら恐喝とは人聞きの悪い
慰謝料ってことで請求したのよ」
正当な顔をして答えたけど
わたしも撮影してるのよね~
だから正直突っ込まれないか
ドキドキだ。
けど…茶髪でチャラチャラして
バカっぽそうなこの男なら
大丈夫かも!?
見た目で判断してやり流す。
「払えばいいんだよな」
「そうなると思って
もう一磨って子にデーター送信済みよ
大和の財布に19万入ってたから
その内の半分の10万頂いたわ
近いうちに残り分よろしくね」
今どきの学生って
お金持ちなのね・・・
そう思いながら大和が
寝ている間に頂戴したのよ。