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シュールな関係

第5章 何故わたしがあなたの女?

「先輩に恩を返すのは

当たり前だよな?

それすら出来ないような後輩に

育て上げたつもりは

ないんだけどな

それとも自ら粗大ごみ行きに

なりたいか?」




グサリ


痛恨の一撃が突き刺さる。




む・・・無念・・・




だけど恋人役なんて重荷だし



自信もないよ…


一時的な彼女役ってことよね?


留美だけでなくファンクラブの

子達にバレないよね?




う~んっ


この状態からの

逆転劇はなかろうか・・・?



結局はお願いどころか

恩返しにすり替えられてるし…



ったく この男は…






契約書でも作るべき?




「ブツブツと何独り言ってる?」



小声ながら

ボヤキが口から吐き出ていた。




「わ・・・解りました

お母様と会うだけですね…」





結局わたしは簡単に

一之瀬さんの

思うツボにはまったようだ。





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