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シュールな関係

第6章 好みとは

「それに俺

お前にキスするほど

自分を安売りしてないから」



「安売り?」


安いのはわたしで・・・

高いのは一之瀬さん?



普通、そんな失礼なこと

言わないでしょ?


ムカつきを通り越して

口がぽか~んと開いた。



「おい 

その腑抜けた口にまた

アイス入れてほしいのか?」



きぃぃぃ~~~っつ!!



顎が落ちたのはあなたの

エベレストのように高い

高飛車な態度に呆れたからよ!



その一言一言が燃料となり

わたしの心がグツグツと

煮えわたっていく。



ケトルならピイィーーーって

沸騰して鳴り響いてるわ!!



金輪際、一之瀬さんになんかに

騙されないわよ~っ!


この顔だけ男め~

そのにくらしい口を巨大針に

劇薬でも塗り付けて縫い付けて

やりたいわ。




ぐふっ

考えるだけであ~楽し。




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