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シュールな関係

第6章 好みとは

「生意気にも反逆したら

どうなるかわかってるよなぁ?」


笑みが消え顔が鬼気迫る顔に

変わっていく・・・


ゾゾゾッ~~


いきなり変身しないでよっつ!



それより 一体…

反逆者の罰はどういうもの

なのでしょうか・・・?


わたしの気を察してワザと

一之瀬さんは口角をニヤッと

上げ首をスパーンと飛ばす

手振りをする。



ひいぃ~っつ!

首切りでございますか・・・




『しっかりするのよ 奈緒!』


もうあのスマイルに二度と

惑わされて騙されるんじゃ

ないわよっ


わたしは大きく心で頷いた。



普通ならズキューンとハートを

撃ち抜かれるかもしれないけど

わたし達は日曜限定の

疑似恋愛をするのだし

こんなこと心臓に悪い。



こんなわがまま王子をいまさら

意識なんてしたくない。



いや

するべきでない。


この般若になった一之瀬さんの

顔を脳内に刻み込んで

キッチリと割り切るのよ!



「いやいや 

もう予行練習はいいですよ」



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