テキストサイズ

シュールな関係

第6章 好みとは


「神崎って俺に興味ないなぁ?」



やっぱりわたしをいじって

楽しんでるよね?


いじられてるのはもう十分

承知してるけど。


もう興味すらありません。

なにも望みません。

関わりも結構です。

望みは解放のみです。



「一之瀬さんのファンクラブが

怖いですから…」


「何それ? 

とにかく当日は奈緒って

呼ぶからしっかり頼むぞ」


大きな手で

頭を軽くポンポンとなでる。



一之瀬さん 今さらだけど

気付きませんか?


あなたの後ろには

沢山の女子の目があるんです。



一之瀬さんに粗大ごみ送りに

されるのも首切りに合うのも

ファンクラブに目をつけられる

のも面倒なことはお断り。


それに女の嫉妬と執着ほど

恐ろしいものはなのよっ!


一之瀬さん あなたレベルなら

女心ぐらい朝飯前でしょ?


ストーリーメニュー

TOPTOPへ