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シュールな関係

第7章  王子の約束と親の気持ち

ガレージにはピカピカに

磨かれた外車や高級車が

何台も並び・・・


確かあの赤い外車って

数千万するわよね?


車に詳しくないわたしだって

それくらいわかる。


門の前にはお手伝いさんが

数人待ちかまえ出迎えてくれた



玄関から通された応接室は

ホテルのラウンジみたいに

広くって

どこかで見たことがあるような

絵画が飾ってあり、

大理石のテーブルに

シャンデリアの照明

ラウンジスペースや

グランドピアノまで置いてある。



この部屋だけでもうちの

アパートより広いんじゃない?



緊張のあまりゴクリと唾を飲む。



「今日はお越しいただいて

ありがとう」


白いスーツを着て

それ何カラット?って

目が飛び出るくらい

大きなダイヤの指輪をいやみなく

上品に着こなす女性が声を掛けてきた



微笑み方に気品があり顔付きが

一之瀬さんと似ていて

直ぐに母親だと分かった。

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