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シュールな関係

第7章  王子の約束と親の気持ち

セ・・・セレブだぁっ!!



本物の―――――!!



背筋に緊張が走る。



「はじめまして 神崎奈緒です」


気品を充満させる母に深々と

頭をさげて挨拶をした。



ちょっと一之瀬さん・・・


どうして

教えてくれなかったの?


あれだけ打ち合わせもしたのに

お坊ちゃまなんて全くもって

聞いてないんですけど!?


『恨んでやる』


アンダーラ~ カンダーダ~ 

心の中で呪いをかけながら

一緒に来た一之瀬さんを

睨んだ。



あっ・・・・・

悪戯気に笑った?


それもわたしの反応を

楽しむかのように・・・


『やばいよ 奈緒~!

想像絶する危機よっ』


わたしの脳内危機レーダー

が反応する。


うん・・・

なんだか… とっても

すごーく嫌な予感がする!




「今日は主人も

ご一緒させてもらいますわ」


「ああそうなんだ

ニューヨークから帰って来るか

ら一緒に会うって

今、家のヘリポートに

向かっている途中だから

奈緒 よろしくな」


ニッコリとして微笑む一之瀬さん



えええっつ~~~!!!


今なんてぇ~!?


わたしが驚いたのは

父同席…それともヘリポート?



いや、いや

一ノ瀬さんあなたです・・・

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