リヴァエレ
第2章 俺はまだ戦える
「お願いです、兵長。もう一度だけ試させてください」
「駄目だ。何度やっても同じだ。諦めろ」
「俺はまだ戦えます!」
「エレン……」
俺はやるせない溜め息をついた。こんな押し問答を、毎日のように繰り返している。
本当に聞き分けのないヤツだと思うが、憐れさが先に立って俺もあまり強くは出られない。
何しろこいつの手足を斬ったのは、この俺なんだ。不可抗力だったとはいえ、負い目を感じるなというほうが無理だ。
前途ある子どもの手足をちょん切って、重度の障害者にしちまったわけだからな。
「こんなの、巨人化さえすればすぐ元通りに治るんです……!巨人化さえすれば……」
「駄目だ。何度やっても同じだ。諦めろ」
「俺はまだ戦えます!」
「エレン……」
俺はやるせない溜め息をついた。こんな押し問答を、毎日のように繰り返している。
本当に聞き分けのないヤツだと思うが、憐れさが先に立って俺もあまり強くは出られない。
何しろこいつの手足を斬ったのは、この俺なんだ。不可抗力だったとはいえ、負い目を感じるなというほうが無理だ。
前途ある子どもの手足をちょん切って、重度の障害者にしちまったわけだからな。
「こんなの、巨人化さえすればすぐ元通りに治るんです……!巨人化さえすれば……」