リヴァエレ
第2章 俺はまだ戦える
「お前はもう普通の人間だ。誰よりも、お前が一番それを感じているんじゃないのか?」
エレンの肩がピクリと跳ねた。
「違う……」
エレンは、自分に唯一残された左手を見つめた。それには白い包帯が厚く巻かれている。
巨人になろうと何度も噛みついたそこは、ひどく傷付き化膿してしまっていた。
これまでならこんな傷ぐらいたちどころに癒えていたはずなのだが、今のこいつにはもうそれも出来ない。通常の人間程度の治癒力しかない。
こいつの巨人化能力が、完全に失われたという何よりの証拠だろう。
エレンの肩がピクリと跳ねた。
「違う……」
エレンは、自分に唯一残された左手を見つめた。それには白い包帯が厚く巻かれている。
巨人になろうと何度も噛みついたそこは、ひどく傷付き化膿してしまっていた。
これまでならこんな傷ぐらいたちどころに癒えていたはずなのだが、今のこいつにはもうそれも出来ない。通常の人間程度の治癒力しかない。
こいつの巨人化能力が、完全に失われたという何よりの証拠だろう。