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紳士協定布いてます

第2章 ラッシュの理由

藤蔭学園3年岡田泰弘は、今日も親友の山口圭一と一緒に、弟の慶矩を尾行している。


尾行というと物騒な感じだが、すこし離れた所から様子を見ているだけ。



最近、地下鉄の乗車口を変えたり、やけにぼんやり物思いに耽ったり・・・。

慶矩らしからぬ行動を圭一が部活の先輩として心配し、尾行すると言い出した。



――無駄な時間の使い方を嫌う慶矩にしては奇行と言えるかな。
でも、圭一のは心配というより面白がっているだけに思うけど・・・。



泰弘は部活を引退し未だ受験勉強に身が入らない圭一の退屈凌ぎに付き合いわされていた。






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