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紳士協定布いてます

第10章 ダイの素顔

ダイは耳まで真っ赤になった。


「そ、そんなセリフ軽々しく使わないよ・・・。」

「あれ、そうなの?う~ん、とにかく『ダイに恋した』って意味。」


ダイは慶矩の腕をほどいて振り向き、慶矩を見上げて言い直す。


「それなら『Je suis amoureuse de toi.(君に恋してる)』とか『Tu me fais craquer.(君にメロメロ)』くらい・・・。」


慶矩はムキになってフランス語で話すダイの唇を見詰める。


「ねえ、聞いてる?」

「うん、可愛い声・・・。」

「・・ふぐっ。」


慶矩はダイの唇を塞いだ。


「・・・ふぁっ。」

「つまり・・・こういうこと、だから。」


唇を話すとダイが吐息をつき、慶矩はダイのメガネを外して近くの本棚に置いて、再びくちびるを重ねた。



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