紳士協定布いてます
第1章 一目惚れ
新学期初日
「ひぇ、セーフ。」
藤蔭学園2年生の岡田慶矩は発車時刻ギリギリに、いつもと違う乗車口から電車に飛び乗った。
慶矩はラッシュを避けるため、時差登校をするのが習慣になっていた。
AM6:47
片田舎のM駅始発電車に乗る乗客はそれほど多くはない。
ラッシュを避けて早く家を出る年配のサラリーマンか、部活動のために早く登校しようとする学生ばかり。
ほぼ全員が座れることもあって、ノンビリ静かな駅のホームだった。
そんなホームをバタバタ走り、何とか滑り込んだ。
間に合っていつもの車両へと移動していた時。
次の車両に移りドアを閉めると、すぐ脇、ドアに一番近い席に姿勢よく座っている乗客に目が留まった。
慶矩と同じ藤蔭学園の制服。
ネクタイの色から高等部だと分かる。
相手も目の前に現れた同じ制服のズボンの裾を見て顔をあげた。
「ひぇ、セーフ。」
藤蔭学園2年生の岡田慶矩は発車時刻ギリギリに、いつもと違う乗車口から電車に飛び乗った。
慶矩はラッシュを避けるため、時差登校をするのが習慣になっていた。
AM6:47
片田舎のM駅始発電車に乗る乗客はそれほど多くはない。
ラッシュを避けて早く家を出る年配のサラリーマンか、部活動のために早く登校しようとする学生ばかり。
ほぼ全員が座れることもあって、ノンビリ静かな駅のホームだった。
そんなホームをバタバタ走り、何とか滑り込んだ。
間に合っていつもの車両へと移動していた時。
次の車両に移りドアを閉めると、すぐ脇、ドアに一番近い席に姿勢よく座っている乗客に目が留まった。
慶矩と同じ藤蔭学園の制服。
ネクタイの色から高等部だと分かる。
相手も目の前に現れた同じ制服のズボンの裾を見て顔をあげた。