紳士協定布いてます
第3章 独占欲と優越感
圭一は、この数日北改札より込み合う中央改札を利用して頑張った結果が、イガグリとデカい月陵生だとわかるとテンションが駄駄下がりのようだ。
退屈凌ぎの当てが外れた不満顔で言い放つ。
「明日から北改札な。」
「うん、そうしよう。」
苦笑して答えた泰弘に、圭一が明らかに不機嫌な声で問いただす。
「で?上出って泰弘とどんな知り合い?」
「・・・・・、僕というより慶矩の小学校の同級生。」
「ふ~~ん。」
圭一は独占欲が強い。
泰弘は面倒くさいので県美でのことを省略したが、圭一は納得していない様子だ。
今日は一日納得がいくまで問い詰められるのだろうと、泰弘は思わずため息を漏らした。
――圭もこれが無ければいい奴なんだけどな。
退屈凌ぎの当てが外れた不満顔で言い放つ。
「明日から北改札な。」
「うん、そうしよう。」
苦笑して答えた泰弘に、圭一が明らかに不機嫌な声で問いただす。
「で?上出って泰弘とどんな知り合い?」
「・・・・・、僕というより慶矩の小学校の同級生。」
「ふ~~ん。」
圭一は独占欲が強い。
泰弘は面倒くさいので県美でのことを省略したが、圭一は納得していない様子だ。
今日は一日納得がいくまで問い詰められるのだろうと、泰弘は思わずため息を漏らした。
――圭もこれが無ければいい奴なんだけどな。