紳士協定布いてます
第4章 紳士協定
「ひとり?」
「いえ、向こうの書架に友達がいます。」
ゆったりと答えた遥暉に泰弘が忠告する。
「丸山君、図書館で人気のない書架に入る時は気をつけた方がいいよ。」
遥暉が怪訝な顔をする。
「襲われるよ。」
「え?」
「今も君を盗み見してる奴がいる。」
泰弘は遥暉の後ろを指差す。
「そんな・・・。」
「出よう。」
人気のない書架から出て来た噂の編入生と学園のマドンナの組み合わせは、否応なく周囲から視線が集まる。
泰弘が遥暉を連れて先ほど取ったフロントの閲覧コーナーの席に座らせた時、のんびりとした声が二人を呼び止めた。
「ハルキ、借りたい本あったかぁ?――あれ、泰くん。」
振り向くと近藤彬史が立っていた。
「いえ、向こうの書架に友達がいます。」
ゆったりと答えた遥暉に泰弘が忠告する。
「丸山君、図書館で人気のない書架に入る時は気をつけた方がいいよ。」
遥暉が怪訝な顔をする。
「襲われるよ。」
「え?」
「今も君を盗み見してる奴がいる。」
泰弘は遥暉の後ろを指差す。
「そんな・・・。」
「出よう。」
人気のない書架から出て来た噂の編入生と学園のマドンナの組み合わせは、否応なく周囲から視線が集まる。
泰弘が遥暉を連れて先ほど取ったフロントの閲覧コーナーの席に座らせた時、のんびりとした声が二人を呼び止めた。
「ハルキ、借りたい本あったかぁ?――あれ、泰くん。」
振り向くと近藤彬史が立っていた。