紳士協定布いてます
第5章 王子のタイプ
いつもの駅からの乗客はほとんどいない。
慶矩は部活の朝練が始まり、通常の1時間早い電車に乗った。
腰を下ろして落ち着くと、昨夜のことを思い出す。
--昨夜は驚くことばかりだった。
夕食の時、慶矩は兄泰弘から「上出君と登校しているのか」と問われ、遥暉の話になった。
人見知りの兄が、上出や遥暉と親しくしていることも驚いたが、
母から遥暉と既に何度も同席したことがあると聞かされてもっと驚いた。
「丸山遥暉さんと由美さんなら、亜里沙のピアノの発表会で何度かお会いして知っているでしょう?
小学生の頃はステージで花束を渡していたし?」
泰弘と顔を見合わせた。
お互い記憶にないという表情だった。
母親に見せられたアルバムには、驚いたことに自分たちと一緒に遥暉が写っていた。
藤蔭の制服姿とは全く印象が違う、小麦色の健康的で爽やかな美少年。
そしてもう一つ、彼がとてもに努力家だと知った。
慶矩は部活の朝練が始まり、通常の1時間早い電車に乗った。
腰を下ろして落ち着くと、昨夜のことを思い出す。
--昨夜は驚くことばかりだった。
夕食の時、慶矩は兄泰弘から「上出君と登校しているのか」と問われ、遥暉の話になった。
人見知りの兄が、上出や遥暉と親しくしていることも驚いたが、
母から遥暉と既に何度も同席したことがあると聞かされてもっと驚いた。
「丸山遥暉さんと由美さんなら、亜里沙のピアノの発表会で何度かお会いして知っているでしょう?
小学生の頃はステージで花束を渡していたし?」
泰弘と顔を見合わせた。
お互い記憶にないという表情だった。
母親に見せられたアルバムには、驚いたことに自分たちと一緒に遥暉が写っていた。
藤蔭の制服姿とは全く印象が違う、小麦色の健康的で爽やかな美少年。
そしてもう一つ、彼がとてもに努力家だと知った。