紳士協定布いてます
第6章 同郷の華
撮影の一部始終を上から見ていた圭一はひとり呟いた。
「みんな蕩けちゃってるねぇ。」
「・・・・だね。」
不意に横に並んだ学生が相槌を打つ。
「おう、矢島か。部長がこんなところにいていいのか」
「藤堂に任せているから。」
「ふ~ん、あれって丸山?」
「そう、なかなか見た目より芯が通ってるぜ。紳士協定を保留してくれって・・・・。」
「男子校をナメてんじゃないのか?」
「思う処があるんだろう。ま、生徒会は一方的に発動するらしい・・・・・。」
圭一は矢島の話より、泰弘と遥暉に釘付けだ。
「ちっ、くっつき過ぎだ。」