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紳士協定布いてます

第8章 忘れられた協定

ダイは中庭の自販機コーナーでミネラルウォーターを買って美術準備室へ行こうとした時、見知らぬ1年生に声をかけられた。


「犬養さん、お話があるのですが、少しいいですか。」


気付けば何人かの下級生がダイを囲んでいた。



「な、何?」


ダイは恐怖に身を縮こまらせスケッチブックに身を隠した。


「おい、そんなもんで隠れてるつもりか--?!」

「チッ、スケモンのくせに王子に纏わり付いてんじゃないよ。」

「いい気になって、いつまでもウロチョロすんなよ。目ざわりっ!」

「あんたのせいで、王子がチームメイトとやり合う寸前までいったんだ。チームの結束を乱すなよ。」



ダイの抱えているスケッチブックを取り上げ、投げ捨てる。


バサバサと挟んであったケント紙が舞った。




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